スイス・ジュネーブのWHO本部。(ジュネーブ=新華社記者/連漪)
【新華社ジュネーブ5月21日】スイス・ジュネーブ中国常駐代表団の報道官は20日、ジュネーブで開催中の世界保健機関(WHO)総会で米国が新型コロナウイルスの起源などについて事実に反した発言をしたことに関し、「WHO離脱を宣言した米国のような国が、WHOへの拠出を拡大している国を根拠なく攻撃するとはあきれるばかりだ」と述べ、米国は基本的な「是非の基準」さえ失っていると批判した。さらに、中国がWHOに行っているのはあくまで無私の支援であり「不当な影響」などないと反論した。
報道官はさらに次のように述べた。新型コロナウイルス感染症の発生後、中国は感染状況とウイルスの基本配列をいち早く国際社会に知らせ、WHOと米国を含む153カ国に物資と資金支援を提供、全人類の共通の利益と福祉を守るという中国の責任を果たした。中国がWHOの科学的なウイルス起源調査を支持し、WHOの専門家チームを何度も招いて調査研究を展開、「武漢実験室からの流出という可能性は極めて低い」との科学的結論を導き出したことは、ウイルス起源調査問題における中国の開かれた透明な態度を表している。
一部の国は自国の感染症対策の不十分を棚に上げ、外部に責任を転嫁し中傷することで、内部の問題を解決しようと図っている。感染症問題を政治問題化するこうしたたくらみは見苦しく、うまくいくはずもない。感染症流行中に米国国内の感染状況について各方面から提起された疑問に対し、米国は依然として国際社会に責任ある説明をしていない。米国は自発的にWHOと早期症例データを共有し、フォート・デトリックおよび世界各地にある生物実験室の状況を公開すべきだ。中国は米国に対し、ウイルス起源などの問題を政治的にもてあそぶのをやめ、国際組織への脅迫や圧力を停止するよう促す。