回復の勢い強い「中国旅行」市場、利便性高め拡大目指す 中国経済円卓会議

回復の勢い強い「中国旅行」市場、利便性高め拡大目指す 中国経済円卓会議

新華社 | 2025-05-20 21:10:15

北京市の天壇公園を訪れたオーストラリアの観光客。(5月1日撮影、北京=新華社記者/鞠焕宗)

 【新華社北京5月20日】中国文化・観光部国際交流・合作局の石沢毅(せき・たくき)副局長は今年が15回目となる「中国観光デー」の19日、新華社が配信した経済討論番組「中国経済円卓会議」で、中国のビザや交通、決済、出境時の税還付政策が絶えず最適化されるのに伴い、外国人による中国への認識がより客観的で深いものとなり、外国人の「中国旅行」市場が力強い回復の勢いと、幅広い発展の可能性を見せていると述べた。

19日、中国経済円卓会議で発言する文化・観光部の石沢毅国際交流・協力局副局長。(北京=新華社記者/李賀)

 石氏によると、中国の昨年のインバウンド観光客数は延べ1億3200万人、総支出は942億ドル(1ドル=約145円)で、それぞれ2019年の97・2%、93・5%に回復した。今年1~3月のインバウンド観光客は前年同期比19・6%増の延べ3501万6400人で、うち外国人観光客は39・2%増の延べ736万7400人となった。労働節(メーデー)連休期間(5月1~5日)も、インバウンド観光客は引き続き増加した。

 どのようにしてチャンスを捉え、インバウンド観光市場をさらに拡大するかについて石氏は、文化・観光部門が引き続き関連部門と連携し、インバウンド観光客のビザや決済、移動、宿泊などの利便性を絶えず高めていくと紹介した。

19日、中国経済円卓会議で意見交換する出席者。(北京=新華社記者/李賀)

 まず、市場ニーズをさらに細分化し、国ごとの観光客ニーズに加え、若いバックパッカーやビジネス旅行、高齢者層など多様な顧客層のニーズに対応して、研究学習観光や医療観光、ウエルネスツーリズムなどの新たな商品、業態を打ち出す。次に、商品の供給を充実させ、伝統と現代が融合し、短期と長期が相互補完し、大衆向けとニッチ市場向けが共存する新たな供給構造を形成することで、中国が世界トップクラスの観光目的地へ進むよう支援する。第三に、インバウンド消費を促進し、中国伝統文化の要素を融合したデジタル文化体験、実景ショー、文化クリエーティブ設計などの消費シーンをさらに多く打ち出すとともに、外国人観光客の多様なニーズに応じて免税店を増やし、免税品の購入時税還付対象商品も拡大していく。

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