19日、中国経済円卓会議で意見交換する出席者。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京5月20日】中国国家移民管理局外国人管理司の柳佳(りゅう・か)副司長は19日、新華社が配信した経済討論番組「中国経済円卓会議」で、同局は外国人の出入境に便宜を図る政策・措置の最適化を続け、積極的に関係部門と連携して中国訪問と中国滞在の利便性を高め、より質の高い管理サービス措置を通じてさらに多くの外国人を迎えたいとの考えを示した。
今年に入り訪中外国人の急増傾向が続いており、1~3月に全国で入境した外国人は前年同期より約40%増の延べ770万人近くとなった。うちビザ免除での入境が全体の7割近くを占め、1人当たりGDPが1万2千ドル(1ドル=約145円)を超える国からの入境者が6割以上に達した。多くの外国人観光客が中国を訪れ、良好な体験を得る中で、中国のインバウンド消費市場は可能性がますます広がり、成長を続けている。
19日、中国経済円卓会議で発言する国家移民管理局の柳佳外国人管理司副司長。(北京=新華社記者/李賀)
柳氏は「中国は現在、38カ国に対して一方的なビザ免除を実施し、29カ国と相互ビザ免除の協定を締結している。また、54カ国を対象に240時間(10日間)トランジット(通過)ビザ免除を適用し、海南省などでは地域限定の入境ビザ免除措置も実施中だ」と紹介。同局では外国人が中国で安心して過ごせるように滞在・居留サービスを絶えず最適化し、訪中外国人が近場で便利にビザの延長や再発行を手続きできるようにするとともに、外国人が注目する宿泊や移動、決済などの問題を引き続き解決することで、外国人の中国での旅行や生活が一層便利かつ効率的になるよう努めているとした。
昨年からさまざまなビザ免除措置の連携が効果を発揮し、世界的な「中国旅行」ブームを後押ししており、多くの外国人が中国を肌身で感じることで中国に対する誤解や偏見を減らしつつある。柳氏は、一連のビザ免除措置の最も大きな影響は、対外開放に向けた中国の決意と自信をはっきりと示し、中国と諸外国の人々の理解と友好を深め、一部国家の中国に対するステレオタイプな印象を変えたことだとの認識を示した。
19日、江蘇省の無錫碩放空港で、入国審査の列に並ぶ外国人観光客を手助けする職員。(南京=新華社配信/朱吉鵬)