15日、記者会見に臨むオルバン首相。(ブダペスト=新華社配信)
【新華社ブダペスト5月19日】ハンガリーのオルバン首相は15日、首都ブダペストで、中国からの投資は経済成長の重要なエンジンになっていると語った。
中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は同日、ハンガリー政府と首相官邸で戦略提携協定を交わし、ブダペストに欧州本部を設立、欧州研究開発センターも新設すると発表した。
オルバン氏は協定締結後の記者会見で、世界は現在、新しい技術や新しい消費ニーズ、新しいメーカーが次々と生まれてくる変革の時代にあるとし、中国はEV技術の分野で先頭に立っており、中国との戦略提携は、ハンガリーがEV新技術時代に突入することに役立つと評価した。
その上で、ここ数年中国はハンガリー最大の投資元国になっているとし、「中国からの投資はすでにわが国の経済成長にとって重要な、ひいては不可欠なエンジンになっていることを意味する」と強調した。
BYDの王伝福(おう・でんふく)董事長兼総裁は、ハンガリー経済・社会の発展に参加できるのは幸運であり、双方の協力は深化と発展を続け、中国とハンガリーの協力が持つ無限の可能性を世界に示したと述べた。また、欧州本部は販売とアフターサービス、車両の認証とテスト、車両のローカライズ設計と機能開発の三つに専念すると説明。協定により、首都で数千人の高付加価値人材雇用を創出し、少なくとも3校の大学と提携して研修と継続教育の機会を提供するほか、地元のサプライヤー、企業と提携して新エネルギー車(NEV)産業チェーンの高度化を推進していくと付け加えた。