中国外交部。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京5月19日】中国外交部の報道官は19日、世界保健機関(WHO)の年次総会、第78回世界保健総会が同日に台湾に関する提案を拒否したことに関し、次の談話を発表した。
第78回世界保健総会の総務委員会と全体会議は19日、台湾のオブザーバー参加を求める一部の国の提案を議題にすることを明確に拒否した。これで9年連続の拒否となった。
中国台湾地区の国際機関への参加については、WHOの活動も含めて中国の立場は、「一つの中国」原則に基づき処理しなければならないという点で一貫しており、明確である。これは国連総会第2758号決議(1971年)とWHO総会25・1号決議(72年)で確認された根本原則でもある。中央政府の同意を得ていない以上、中国台湾地区にはWHO総会に参加するいかなる根拠、理由、権利もない。台湾の民進党当局が「台湾独立」という分裂の立場に固執したことにより、台湾地区がWHO総会に参加する政治的基盤は失われた。
中国が台湾地区の今年のWHO総会への参加に同意しなかったことは、国際社会から広く理解と支持を得ている。「一つの中国」原則の堅持が人心の向かうところ、大勢の赴くところ、大義の寄るべきところであり、「一つの中国」原則を堅持する国際社会の枠組みが挑戦を許さず、揺るがすこともできないことを十分に示している。民進党当局が何を言おうと、何をしようと、両岸(中国の大陸と台湾)が一つの中国に属し、台湾が中国の一部であるという事実を変えることはできず、中国が必然的、最終的に統一されるという歴史の流れを阻むこともできない。「台湾独立」は袋小路であり、「独立」を謀る挑発は失敗に終わる運命にある。