14日、内モンゴル自治区のガンツモド(甘其毛都)で行われた起工式の様子。(ドローンから、ガンツモド=新華社配信)
【新華社フフホト5月16日】中国とモンゴル間の2本目となる国境横断鉄道の建設が14日、スタートした。内モンゴル自治区のガンツモド(甘其毛都)から国境検問所を経由し、モンゴルのガショーンソハイトを結び、両国間のエネルギー協力における重要なルートとなる。同自治区のガンツモド口岸(通関地)で同日、着工式が行われた。
1956年に開通した同自治区の二連浩特(エレンホト)とモンゴルのザミンウードを結ぶ鉄道に続き、70年ぶりに国境横断鉄道が新設される。
14日、鉄道の起工式で撮影した工事建設チーム。(ガンツモド=新華社記者/馬金瑞)
建設事業は両国が共同で行う。中国区間はエネルギー大手の国家能源投資集団が投資、建設し、2027年に完工予定。モンゴル区間は国営大手石炭採掘会社のエルデネス・タバントルゴイ社(ETT社)が投資、建設する。両国は同鉄道を「統一的に設計して、それぞれが建設し、一括で接続する」方針を明確にした。
同事業の前段階となる「甘泉鉄道(ガンツモド-万水泉南)はすでに開通しており、国境横断鉄道が完工すると、甘泉鉄道とモンゴルの南向き鉄道が接続し、両国インフラの相互接続と経済・貿易の往来が促進され、越境物流、産業団地、国境貿易サービスなどの業態の高度化にもつながる見通しとなる。