6日、ブラジル・ブラジリアで新華社のインタビューに応じるビアナ氏。(ブラジリア=新華社配信)
【新華社ブラジリア5月14日】ブラジル輸出投資促進庁のホルヘ・ビアナ長官はこのほど、新華社のインタビューに応じ、貿易構造の不確実性が高まる中で、ブラジルと中国はグローバルサウスの重要な国として、協力を深める意義が大きいと述べた。
ビアナ氏は、両国が互いに重要な経済パートナーであり、貿易や投資などの分野での協力はますます緊密化していると指摘。「両国とも巨大な人口と強力な国内消費力を有し、これらは経済・貿易協力の堅固な基盤になっている」とした。
中国は数年連続でブラジルの最大の貿易パートナーとなっている。ビアナ氏はこれについて、両国間貿易は急増し続け、多角的な発展傾向を示し、家禽(かきん)肉や牛肉、コーヒーなどの中国向け輸出量は大幅に伸びていると説明。ブラジルは現在、製品の対中輸出に積極的に取り組み、貿易の質とレベルの向上に努めていると述べた。
同氏によると、ブラジルの街中ではここ数年、ますます多くの中国製の電動路線バスや新エネルギー車(NEV)を見かけるようになった。中国企業が建設・運営を担う新エネルギー発電施設もエネルギーの構造転換と持続可能な発展に寄与しているという。
また、両国は持続可能な発展を進める上で、協力の可能性が非常に大きいと強調。ブラジルは太陽光、水力、風力などの資源が豊かで、中国はグリーン(環境配慮型)エネルギー技術で明らかな優位性を持っており、双方の協力はブラジルが世界的な産業転換のチャンスをつかむのに役立つだけでなく、世界のグリーン発展にもプラスに働くと語った。