天津市のスーパーで、チリ産チェリーを運ぶ従業員。(2024年12月26日撮影、天津=新華社記者/孫凡越)
【新華社北京5月14日】中国税関総署が14日発表した貿易データによると、1~4月のチリからのチェリー輸入額は175億4千万元(1元=約20円)で、チリからの輸入全体の16・2%を占めた。チリは十数年連続で中国最大のチェリー輸入元となっている。
中国とチリは1970年の国交樹立以降、貿易協力で豊かな成果を収めてきた。税関の統計によると、1~4月の貿易額は前年同期比5・4%増の1631億9千万元で、同期として過去最高を更新し、伸び率は中国の貿易全体を3・0ポイント上回った。
チリは中国が自由貿易協定(FTA)を締結した最初の中南米の国で、貿易額は2006年のFTA発効以降、708億5千万元から24年の4379億5千万元へと拡大し、年平均11・2%増加した。ここ数年はチェリーのほか冷凍カニやアボカドなど、チリ産の農産物が相次いで中国に進出している。
21年には南米で初めて中国と認定事業者(AEO)制度の相互承認を実現。条件を満たす事業者の通関手続き簡素化が可能になった。現在、チリは中国にとって中南米第3の貿易パートナー、中国はチリにとって最大の貿易パートナーとなっている。