雲岡石窟で記念撮影する外国人観光客。(大同=新華社配信)
【新華社太原5月13日】中国山西省大同市の雲岡石窟風景区は観光シーズンが到来し、観光客数がピークを迎えている。例年と異なり、今年は外国人観光客の増加が目立っている。
中国は2024年以降、外国人客の利便性向上のため一連の措置を打ち出し、世界中の観光客を引き付けている。同年12月から実施している240時間のトランジットビザ免除政策は、雲岡石窟など中西部地域のインバウンド観光産業の発展にすぐに効果を発揮した。
雲岡石窟でチケットの購入方法を尋ねる外国人観光客。(大同=新華社配信)
雲岡研究院観光客サービス科の文莉莉(ぶん・りり)科長によると、今年3月に雲岡石窟を訪れた外国人客は2千人超で、4月には2625人にまで増加した。これまでは日本や韓国の観光客が中心だったが、今年は東南アジア(マレーシア、シンガポール、タイなど)や欧米(米国、フランス、イタリア、ドイツなど)からの観光客が多数を占めているという。
風景区では外国人客により良いサービスを提供するため、多言語対応のガイドチームを増員した。音声ガイド機も従来の英語、日本語、韓国語、フランス語に加え、イタリア語やドイツ語にも対応できるようになった。風景区内での支払いは全て、海外発行のクレジットカードによる決済が可能となった。
雲岡石窟の風景。(大同=新華社配信)
雲岡石窟は1600年前に開削され、北魏時代(386~534年)に造営された仏教の聖地で、主要な石窟40カ所余りが現存する。01年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。(記者/解園)
雲岡石窟を見学する外国人観光客。(大同=新華社配信)