10日、中日書道交流会であいさつする中国の薛剣駐大阪総領事。(大阪=新華社配信)
【新華社大阪5月12日】大阪・関西万博の中国パビリオンで10日、「筆と墨がつなぐ友情 中日書道交流会」が開かれ、中国と日本の書家が「平和と友好」をテーマに揮毫(きごう)を披露し、書道芸術と中日友好への願いを込めた。
中国の薛剣(せつ・けん)駐大阪総領事はあいさつで、書道は中日両国が共に大切にしてきた伝統文化であり、民間交流の中で常に独自の役割を果たしてきたと指摘。双方が今回の活動を通じ、引き続き協力して書道芸術を継承し、東洋文化の精髄を発揚させ、中日両国の世代を超えた友好に一層の温もりと力を注ぐことへの期待を表明した。
北京市人民政府の劉梅英(りゅう・ばいえい)副秘書長は、筆墨硯紙(ひつぼくけんし)はすでに中日両国の人々の心をつなぐ懸け橋になっているとし、両国の書家による筆を通じた交流は長い歴史を持つ文化の系譜の継承と発展であり、新時代における中日友好の生きた証しでもあると語った。
日中友好協会会長で、東京都日中友好協会会長も兼ねる宇都宮徳一郎氏は、日本の書道は中国に学び、独自の発展を遂げてきたと紹介。今回の活動が北京市と東京都の書道交流を一層深め、日中間の文化交流と相互理解に役立つことを望むと述べた。
中国を90回近く訪れている日本の著名書家、杭迫柏樹(くいせこ・はくじゅ)さんは、日本の書家は中国書道の名跡を日々学び、中国の書道は日本の書道に深い恩恵と影響を与えてきたとし、今回の交流会を通じて両国の文化交流が一層深まることに期待を示した。
今回の活動は大阪万博「北京ウイーク」のイベントの一つで、北京市人民対外友好協会、北京市文史研究館、東京都日中友好協会、日中文化交流協会が共催した。(記者/胡暁格、馮翀)
10日、中日書道交流会であいさつする北京市人民政府の劉梅英副秘書長。(大阪=新華社配信)
10日、中日書道交流会であいさつする宇都宮徳一郎・日中友好協会会長兼東京都日中友好協会会長。(大阪=新華社配信)