中国国防部の張暁剛報道官。(北京=新華社配信)
【新華社北京5月9日】中国国防部の張暁剛(ちょう・ぎょうごう)報道官は8日の記者会見で、フィリピン・米国合同軍事演習「バリカタン」期間中に中国空母「山東」がフィリピン北部の海域に出現したとの報道に関し、「国際法と国際慣行に合致しており、特定の国や目標を対象としたものではない」と説明した。その上でフィリピンに対し、中国の核心的利益への侵害をやめるよう警告した。
張氏は次のように述べた。空母「山東」艦隊が関係海域で年度訓練任務を実施し、空母編隊の作戦能力のさらなる検証と向上を図ることは、国際法と国際慣行に合致しており、特定の国や目標を対象としたものではない。
フィリピンの一部勢力は自らの利益のために米国など外部勢力と結託し、南中国海の平和と安定を損なうトラブルを起こし、さらに台湾問題で火遊びをしようとしている。われわれはフィリピンに対し、権利侵害と挑発を停止し、いかなる形でも中国の核心的利益を損なうことをやめるよう警告する。中国はこれからも強力な措置を断固として取り、国家の領土主権と海洋権益を守っていく。