中国外交部、中米経済貿易ハイレベル会談について説明

中国外交部。（北京＝新華社記者／李賀）

　【新華社北京５月７日】中国外交部の林剣（りん・けん）報道官は７日の記者会見で、９日からスイスを訪問する何立峰（か・りつほう）国務院副総理が、中米経済貿易を担当する中国側の代表として現地で米国側代表のベセント米財務長官と会談を予定していることに関し、会談は米国の要請に応じたものであり、米国の関税乱用に断固反対する中国の立場に変わりはないと表明した。

　林氏は次のように述べた。われわれも何度も表明しているように、中国は対話にオープンな姿勢をとっているが、いかなる対話も平等と尊重、互恵を踏まえたものでなければならない。いかなる形の圧力、脅迫も中国には通用しない。中国は自身の正当な利益を断固として守り、国際的な公平・正義を擁護する。

　林氏はまた、米国が「中国は高額な追加関税の『圧力』に耐えられない」と繰り返し主張していることについて、次のように表明した。いかなる外部からの衝撃も、安定した基礎と多くの優位性、高い強靭（きょうじん）性、大きな潜在力を持つ中国経済のファンダメンタルズを揺るがすことはできず、中国の質の高い発展が着実に推進されているという確固たる状況も変えられない。

　われわれには、圧力に耐える強大な能力と自らの正当な権益を守る十分な措置、手段がある。国際社会と団結・協調を強め、単独主義や保護主義、経済的ないじめ行為を共に防ぎ、多国間貿易体制を守り、国際的な公平・正義を守っていく。