香港の景色。(2月1日撮影、香港=新華社記者/陳鐸)
【新華社香港5月4日】中国香港特別行政区政府統計処が2日に発表した2025年第1四半期(1~3月)の域内総生産(GDP、速報値)伸び率は前年同期比3・1%増と24年第4四半期(10~12月)から0・6ポイント上昇し、過去5四半期で最高の伸び率となった。前期比では2%増となり、過去2年間で最大の伸び幅だった。
モノの輸出額は前年同期比8・7%増で、前期の1・3%増に比べ伸び幅が顕著だった。モノの輸入も前期の0・4%増に対し、7・4%増となった。GDP分析によると、個人消費は前期の0・2%減に対し1・2%減、政府支出は2・1%増に対し1・2%増となった。
香港の景色。(2月1日撮影、香港=新華社記者/陳鐸)
特区政府の報道官は、4月初めに米国が輸入関税を大幅に引き上げたことを受け、世界各地で貿易摩擦が急速に拡大し、世界経済の下振れリスクが著しく高まっていると指摘。貿易政策の極めて大きな不確実性は、貿易活動と投資ムードを抑制し、香港経済の短期的な見通しに及ぼすとの見方を示す一方、本土経済の持続的で着実な成長や、香港政府が進める経済成長促進策や市場多角化の取り組みが、香港の各種経済活動を支えていくと語った。