中国新疆ウイグル自治区の吐峪溝石窟、メーデー連休初日に一般公開

中国新疆ウイグル自治区の吐峪溝石窟、メーデー連休初日に一般公開

新華社 | 2025-05-02 12:11:31

 【新華社ウルムチ5月2日】中国新疆ウイグル自治区トルファン市鄯善(ピチャン)県にある吐峪溝石窟が労働節(メーデー)連休(5月1~5日)初日の1日、10回に及ぶ発掘調査を経て初めて一般公開された。今回公開されたのは、五つの洞窟と吐峪溝東区北部の石窟寺院遺跡で、訪れた観光客は千年の歴史を持つ石窟芸術の魅力を間近で鑑賞し、シルクロードの文化融合の奥深い蓄積に触れていた。

 吐峪溝石窟は中国の全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定されている。石窟の開削が始まったのは5世紀ごろで、14世紀まで使われた。157の洞窟のほか、地上寺院3カ所、仏塔9基が現存している。古代高昌国地域で最初期に開削され、高昌国仏教史全体にわたる年代幅を持ち、造営規模が最大かつ各種類型の洞窟がそろった仏教石窟寺院遺跡群となる。

 2010~24年にかけて、中国社会科学院考古研究所やトルファン学研究院などの機関が共同で吐峪溝石窟の発掘調査を実施し、漢文や回鶻(かいこつ)文、ソグド文、梵文、古代チベット文など多言語で書かれた文書や壁画、織物、木器、銅器、鉄器、石器、植物遺物などの貴重な文化財が多数出土した。

 ここ数年、国家文物局や国家発展改革委員会、新疆ウイグル自治区文物局などの部門は合計7700万元(1元=約20円)以上をかけて吐峪溝石窟と周囲の断崖の保護と修復を行い、石窟を一般公開するための条件を整えてきた。(記者/張瑜)

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