中国、新型コロナの感染対策と起源調査に関する白書を発表

中国、新型コロナの感染対策と起源調査に関する白書を発表

新華社 | 2025-04-30 23:21:00

三亜市吉陽区で住民から検体を採取する医療スタッフ。(2022年8月11日撮影、三亜=新華社記者/郭程)

 【新華社北京4月30日】中国国務院新聞(報道)弁公室は30日、「新型コロナウイルス感染症対策とウイルス起源調査に関する中国の行動と立場」と題した白書を発表した。

 白書は序文と結語を除くと①新型コロナウイルス起源調査に貢献した中国の知恵②世界の感染対策に貢献した中国の力③パンデミック期間中の米国の悪行-の三つの部分からなる。

 白書は次のように説明した。新型コロナの感染拡大以降、中国は多くの資源を投入して自国の科学者と国際的な研究者によるウイルス起源調査を支援し、オープンで透明性のある姿勢と科学的かつ専門的な精神で常に国際的責任を果たしてきた。

 世界保健機関(WHO)が主導した多くの研究は、武漢が新型コロナウイルスの自然起源地である可能性を否定しており、「武漢の研究所からの流出」の可能性は極めて低いとの認識を示すとともに、世界の科学界に重要な実証データと研究の枠組みを提供した。

スイス・ジュネーブのWHO本部。(2023年5月21日撮影、ジュネーブ=新華社記者/連漪)

 中国は一貫して人類運命共同体の理念を掲げ、国際的な感染対策協力を幅広く行ってきた。感染症防止・抑制や治療経験を惜しみなく共有し、国際社会へ可能な限り多くの物資援助と技術支援を提供し、世界の感染症対策を全力で支えてきた。

 白書は次のように指摘した。米国は自らの対策不備という現実を省みることなく、ウイルス起源調査を政治化し、団結して感染症対策に取り組む国際的な努力を著しく損なってきた。米国での感染症の発生が公式発表より早く、また中国での感染拡大より前だったことを示す証拠は数多く存在する。包括的で綿密な起源調査は米国において実施されるべきである。米国は国際社会の合理的な懸念に速やかに応え、世界の人々に責任ある説明を行う必要がある。

 白書は次のように表明した。科学的な感染症対策を政治化するいかなる行為、ましてや虚偽情報を作り出して他国を攻撃し、私益を図る行為は、最終的に自国民を含む全人類の健康と福祉を脅かすことになる。中国は引き続き各国と連携し、世界の公衆衛生の発展とガバナンスを推進し、今後発生が予想される新たな感染症の防止に向け、より前向きな努力と貢献を重ねていく。

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