ブラジル外相「ＢＲＩＣＳ諸国は積極的な多国間メカニズム構築で協力」

　【新華社リオデジャネイロ４月３０日】ブラジルのリオデジャネイロで２８日、主要新興国で構成するＢＲＩＣＳの外相会合の開幕式が開かれ、議長国ブラジルのビエイラ外相は、危機が絡み合う今日の国際情勢を前に、ＢＲＩＣＳ諸国は力を合わせ、積極的に多国間メカニズムを構築しており、多国間協力は世界の平和と発展を促進する鍵であるとの認識を示した。

　ビエイラ氏は、拡大後のＢＲＩＣＳ諸国の人口を合わせると世界総人口のほぼ半分に迫り、対話の促進や持続可能な発展の実践、国際法の尊重において、ＢＲＩＣＳメカニズムはより決定的な役割を果たすようになったと指摘。「われわれの地理的、文化的、政治的多様性はある種の強みであり、より包摂性と代表性に富んだ視点から、世界的な課題に取り組むことができる」と述べた。

　ＢＲＩＣＳ諸国のビジョンについては、対立ではなく協力であると強調し「われわれは率先して模範を示し、安全が少数者の特権ではなく、全ての人の権利となる多極的な世界の構築に尽力しなければならない」と述べた。

　またビエイラ氏は、イスラエル軍のガザからの完全撤退とウクライナ危機の政治的解決を呼びかけた。

　参加した各国の代表団は、世界と地域の危機への対応、国際機関の改革とより包摂的で持続可能なグローバルガバナンスの実現、多国間主義の強化におけるグローバルサウスの役割という三つの主要テーマについて議論した。（記者／陳威華、謝照、趙炎）