中国商務部。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京4月29日】中国商務部の報道官は29日、米ボーイング社が中国の航空会社向けに製造した「737Max」3機の引き渡しを見送り、米国に機体を戻したとの報道に関し、米国の関税政策が正常な企業活動を妨げていると述べ、是正を求めた。
同報道官は関連報道に留意しているとし、次のように述べた。中国と米国は民間航空分野で長年にわたり互恵協力を維持し、両国の貿易と人員の往来を後押ししてきた。米国は関税の「こん棒」を振り回し、グローバルな産業チェーンとサプライチェーン(供給網)の安定に深刻な打撃を与え、国際航空輸送市場を混乱させている。多くの企業が正常な貿易・投資活動を展開できなくなっており、中国の航空会社や米国のボーイング社も大きな被害を受けている。中国は、両国企業による正常なビジネス協力を支持したいと願っている。米国が企業の訴えに耳を傾け、企業の正常な貿易・投資活動に安定的で予測可能な環境をつくることを希望する。