スペイン・バルセロナで開催された通信関連の見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2025」で、シャオミのスマートフォンを手に取る人たち。(3月3日撮影、バルセロナ=新華社記者/趙丁喆)
【新華社上海4月29日】シンガポールの調査会社カナリスが27日に発表した2025年1~3月のスマートフォンの中国出荷台数は前年同期比5・0%増の7090万台で、24年からの回復傾向を維持した。補助金政策と消費の回復が寄与した。
ブランド別では、小米科技(シャオミ)が40・0%増の1330万台で19・0%のシェアを占め、10年ぶりに首位に返り咲いた。華為技術(ファーウェイ)は1300万台で2位となり、2桁増を保った。OPPO(オッポ)は1060万台で3位、vivo(ビボ)は1040万台で4位だった。米アップルは例年の繁忙期である1~3月に落ち込み、出荷は8・0%減の920万台で5位となった。
シャオミの決算によると、24年のスマホ事業の売上高は21・8%増の1918億元(1元=約20円)だった。
中国での人工知能(AI)搭載スマホの割合は24年に22%に達し、25年は40%を超える見通しという。折りたたみスマホ、AIスマホ、基本ソフト(OS)などの継続的なイノベーションは、メーカーの市場構図を塗り替え、長期的な市場規模の制約を打ち破る重要な推進エネルギーとなっている。