広西チワン族自治区南寧市にある南寧呉圩国際空港で、搭乗手続きのために並ぶプーケット行きの旅行客。(2024年7月7日撮影、南寧=新華社配信)
【新華社上海4月29日】中国のオンライン旅行会社、同程旅行はこのほど発表した「2025年第1四半期(1~3月)の中国本土住民の東南アジア諸国連合(ASEAN)地域旅行動向報告」で、1~3月は中国本土住民のASEAN地域の主要目的地への旅行熱が急速に高まったと明らかにした。
中国本土の主要都市からマレーシアのペナンなどに向かう航空券予約は前年同期の2・3倍、ベトナムの人気都市行きは約60%増、カンボジア行きは約90%増となった。本土ではASEANの人気のリゾート地への旅行に対する需要が安定した伸びを維持するとともに、ビジネストラベルのニーズも急増している。同程旅行のビジネストラベル部門、同程商旅のデータでは、1~3月にビジネス目的でASEAN諸国を訪れた本土企業は2・1倍に増加した。
同程旅行の交通事業部門の担当者によると、中国とASEAN地域間の経済・貿易分野の交流は日々緊密さを増し、中国企業の同地域へのビジネストラベルの需要が旺盛になりつつある。税関統計によると、1~3月の中国とASEAN諸国間の貿易額は7・1%増の1兆7100億元(1元=約20円)と、中国の貿易総額の16・6%に拡大した。双方間の貿易は規模が大きく、伸びも加速していることから、視察や出張などの人的往来の需要が急増している。