「中国が世界のモビリティー変革をリード」独VWトップ

「中国が世界のモビリティー変革をリード」独VWトップ

新華社 | 2025-04-27 10:25:15

大衆汽車(中国)科技の自動車テストコース。(2024年5月16日、ドローンから、北京=新華社配信)

 【新華社ベルリン4月27日】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループのオリバー・ブルーメ取締役会会長はこのほど、新華社のインタビューに応じ、「中国は世界のモビリティー変革という新しい分野で先頭を走っている」と述べた。中国は自動車の電動化、スマート化の分野で急速に発展し、世界で最も競争力を持つ市場の一つに成長したとし、このことはVWがより高効率、高品質な製品で消費者のニーズを満たすため、絶えずイノベーションを続けることを後押ししているとの見解を示した。

 1990年代末に中国を初めて訪れた時のことを振り返り、「当時は自家用車が少なかった。現在の中国は世界最大の自動車市場となっただけでなく、電気自動車(EV)分野で飛躍的な発展を遂げ、電池技術やソフトウエア開発、自動運転などの最先端分野でも強大なイノベーション能力を発揮している」と感慨深げに述べた。

 VWは中国進出から40年余り、一貫して中国を重要市場とみなし、投資を拡大し続けてきた。同氏は「VWは40数年にわたり、中国市場の急速な台頭を目にするだけでなく、積極的に関わってきた」とし、中国は短期間に世界で最も競争力を持つ自動車市場の一つに成長し、特に電動化とスマート化の分野で高いイノベーション力を示していると評価した。

 この5年で中国市場には大きな変化が起こり、国際競争力を持つ電動・スマート自動車産業のエコシステムが急速に形成されたと指摘。モビリティーの電動化や自動車のデジタル化、自動運転などの分野で、中国の発展ペースは世界のその他の市場を大きく上回るとの見方を示した。

 産業発展のペースに後れを取らないようにするため、VWはここ数年、中国での研究開発投資を大幅に拡大している。同氏は「安徽省合肥市に35億ユーロ(1ユーロ=約163円)を投じ、大衆汽車(中国)科技を設立した。これはドイツ以外で最大の研究開発センターだ」と明かした。同センターは中国市場向けのスマート化、コネクテッド化された新世代車種の開発に注力するとし、これは企業の自主開発能力を高めるだけでなく、VWが市場のニーズにより迅速に応えることも可能にすると説明した。

 その上で、「われわれは引き続き中国市場を深く耕し、現地企業と連携してイノベーションを行い、自動車業界の持続可能な発展を共同で推し進め、世界の経済成長に貢献していく」と述べた。

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