中国消費品博への参加、中国との関係拡大に有利　スロバキア投資・貿易開発庁トップ

　１３日、中国国際消費品博の会場。（海口＝新華社記者／蒲暁旭）

　【新華社ブラチスラバ４月２５日】スロバキア投資・貿易開発庁（ＳＡＲＩＯ）トップのロバート・シモンチッチ氏はこのほど、新華社のインタビューに応じ、中国国際消費品博覧会は「中国とスロバキアの間にかかるビジネスと投資の懸け橋の礎石」だとし、両国の投資・経済・貿易関係のさらなる拡大を後押しするとの認識を示した。

　シモンチッチ氏によると、中国は世界第２の経済大国で、スロバキア企業の中国市場に対する意欲は高い。海南省で開催された第５回中国国際消費品博覧会には、主に食品や化粧品を手がけるスロバキア企業１０社が初めて参加した。同国の企業は中国を製品とサービスの重要な市場とみなしており、博覧会を通じて中国市場をさらに開拓することに期待している。

　ＳＡＲＩＯはスロバキア経済省直属の投資・貿易促進機関として、自国の企業が中国企業と長期的で安定的な協力関係を確立することへの支援に力を入れている。２４年１１月に上海市で行われた中国国際輸入博覧会には１２社の自国企業を取りまとめて参加させ、良い反響を呼んだ。このほか、約２０社が中国の他の都市で開かれる展示会への参加を予定している。

　中国は輸出大国で、世界各地に大量の良質な製品を輸出している。同時に、中国は世界各地からの製品に市場を開放し、外国製品の輸入への支援も非常に多い。シモンチッチ氏は、世界貿易の不確実性が増す中、新しい市場を開拓する必要のあるスロバキア企業にとって中国市場の重要性は一段と増しており、両国間の投資と経済・貿易関係はさらに強まる可能性があるとの見方を示した。