蔵木水力発電所。(資料写真、ラサ=新華社記者/劉洪明)
【新華社ラサ4月25日】中国西蔵自治区初の大型水力発電所、山南市加査(ギャツァ)県にある蔵木水力発電所で22日、累計発電量が200億キロワット時を超えた。同発電所は3800日以上安全運転を続けている。
同発電所の総設備容量は51万キロワットで、2015年10月に全面的に稼働した。同自治区の電力発展上、10万キロワットから50万キロワットへと進展した象徴的なプロジェクトで、発電大手の中国華能集団が投資、建設、運営している。
同発電所は、中国の高地における大型水力発電所の建設と運営に貴重な経験を積み重ねてきた。稼働後は、西蔵の電力網の安全性・安定性、電力確保力を顕著に高め、コストの高い石油火力発電による給電、冬季・春季の電力不足を大きく緩和すると同時に、域外への送電の実現にも寄与した。
同発電所では約3億2千万元(1元=約20円)を投資して魚道を設けた。また、4800万元を投資して西蔵初の大規模魚類増殖放流ステーションを建設し、毎年800万元余りを在来魚種の育成、繁殖、保護に充て、10年連続で希少性の高い在来型稚魚150万尾以上を放流してきた。