中国自動車産業、1~3月は生産・販売増加 好スタート切る

中国自動車産業、1~3月は生産・販売増加 好スタート切る

xhnews | 2025-04-24 08:57:00

 長安汽車のデジタル・スマート工場の自動化された組立作業場。(3月6日撮影、重慶=新華社記者/王全超)

 【新華社北京4月24日】中国の自動車業界団体、中国汽車工業協会がこのほど発表した1~3月の自動車生産台数は前年同期比14・5%増の756万1千台、販売台数は11・2%増の747万台だった。うち新エネルギー車(NEV)の生産台数は50・4%増、販売台数は47・1%増加した。中国は世界最大の自動車生産国、輸出国であり、米国の追加関税など複雑な外部環境に直面する中でも、中国の自動車生産と販売は好調を維持した。

 1~3月の乗用車の生産台数は16・1%増の651万3千台、販売台数は12・9%増の641万9千台だった。これらの伸びは一連の政策ツールが持続的に力を発揮したことと密接に関わる。今年に入り、消費財買い替え促進策の強化・対象拡大や地方各地の消費クーポン配布などの奨励措置、新エネ車取得税減免政策の継続を受け、「新車への買い替え」を選ぶ消費者がますます増加している。

 市場の需要が旺盛で、メーカーではイノベーションが相次いでいる。今年は多くのメーカーが次々に新製品を発売し、モデルチェンジを加速した。3月中旬に限っても、複数のブランドが10数モデルの新型車を相次いで発売した。

 中国の国内市場では、2024年7月に新エネ乗用車の月間販売台数が初めて従来型のガソリン車を超えた。これは新エネ車が市場の新たな寵児(ちょうじ)となりつつことを示す象徴的な出来事だった。1~3月の新エネ車生産・販売台数は高い伸びを維持し、累計の生産台数は318万2千台、販売台数は307万5千台と新車販売全体の4割以上を占めた。

 24年には新エネ車の生産台数が1300万台を突破し、グリーントランスフォーメーション(GX)の流れは止められないことが浮き彫りになった。新エネ車市場の爆発的な成長はバッテリーの航続距離延長や充電時間の短縮、レーザーレーダー、人工知能(AI)チップの計算力で世界トップ水準に達するなど、中国自動車産業が中核技術の進歩に専念し続けたことと切り離せない。

 1~3月の国産ブランド乗用車の販売台数は28・8%増の436万9千台、全体に占める割合は68・1%で前年同期より拡大した。スマート化、カスタマイズ化、エコ化が国産ブランドの発展を実現する武器となっている。

 あらゆる産業で機能向上を加速する「AI+(プラス)」は自動車産業とも密に関わる。今年の政府活動報告では「インテリジェントコネクテッド新エネ車の発展に尽力する」方針が打ち出された。スマート運転技術やインテリジェントキャビン、車載用大型AIモデルなどをめぐり、多方面で競争が激しさを増す中、自動車は移動手段からスマート端末へと進化しつつある。

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