中国商務部。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京4月23日】中国商務部条約法律司の担当者は23日、中国と欧州連合(EU)の標準必須特許(SEP)を巡る紛争で、EUが中国の主張を認める判断を示した世界貿易機関(WTO)紛争処理パネルの裁決を不服として「多数国間暫定上訴仲裁アレンジメント(MPIA)」に上訴したことに関して記者から考えを求められ、次のように述べた。
中国は知的財産権の保護を常に重視しており、これまでの取り組みの成果は誰の目にも明らかである。WTOの紛争処理パネルが中国の主張を支持したことを喜ばしく思う。EUからの上訴申立てはすでに受け取っており、MPIAの関連規則に基づき処理を進め、自国の合法的権益を守っていく。
MPIAは、WTO加盟国が紛争解決メカニズムの機能を維持するための制度的枠組みであり、多国間貿易体制の安定性と予見可能性の維持に寄与する。中国は他のMPIA参加国とともに、枠組みの効果的な実施を推進し、ルールに基づく多国間貿易体制を断固として擁護していく。