江蘇省啓東市の海上風力発電所。(資料写真、啓東=新華社配信)
【新華社南京4月22日】中国江蘇省自然資源庁は18日、「2024年江蘇省海洋経済統計公報」を発表し、24年の同省海洋総生産が初めて1兆元(1元=約20円)を超えたと明らかにした。
江蘇省は3万7500平方キロの海域、954キロの海岸線、干潟など独特の海洋資源を有している。同公報によると、江蘇の海洋経済は24年、安定の中で上向き、海洋総生産は前年比6・0%増の1兆46億2千万元で域内総生産(GDP)の7・3%を占めた。
海洋電力は24年の洋上風力発電電力量が328億キロワット時、発電設備容量が1183万3千キロワットで、いずれも全国上位に入った。海洋漁業は24年の海水養殖生産量が102億4千トンで、「海の穀倉地帯」建設が加速している。
同省海洋経済モニタリング評価センターの顧雲娟(こ・うんけん)副主任は、初の1兆元突破は海洋経済発展の高いレジリエンス(粘り強さ)と戦略的価値を示していると指摘した。