「八百漢字表」から11年 中国河南省で中日韓共用漢字フォーラム

「八百漢字表」から11年 中国河南省で中日韓共用漢字フォーラム

xhnews | 2025-04-22 19:07:15

20日、河南省安陽市で開かれた中日韓共用漢字フォーラムの演壇。(安陽=新華社配信)

 【新華社鄭州4月22日】中日韓3カ国の協力の強化を目指す国際機関「中日韓三国協力事務局」などが主催する「2025中日韓共用漢字フォーラム」が20日、中国河南省安陽市で開かれた。「中日韓共同常用八百漢字表」の発表11周年を記念するとともに同日16回目を迎えた「国連中国語デー」を祝う主旨で、「2025中国(安陽)国際漢字大会」の一環として行われた。

 中日韓のほか東南アジア諸国連合(ASEAN)各国から集まった学者や書道家が一堂に会し、漢字を通じた中日韓の協力深化や東アジア文化の探求をテーマに、三つの分科会で意見を交わし、議論を深めた。「八百漢字表」発表から11年間の成果、3カ国の漢字協力の方向性、漢字の比較研究、文化交流で書道が果たす役割などが主要トピックとなった。

 中日韓三国協力事務局の李熙燮(イ・ヒソプ)事務局長は開会式のあいさつで、2025~26年の「中日韓文化交流年」にとって開幕式に続く最初のイベントであり、過去を受け継ぎ未来へつなぐ大きな意義を持つとフォーラムを評価。漢字は中日韓3カ国が共有する文化的伝統であり、重要な文化的絆でもあると同時に、深い歴史的価値と現代的意義を持つと述べた。さらに3カ国は共通の漢字を基盤に、今後も手を携えて文明の相互学習を推進し、協力の幅を広げ、地域の文化協力に新たな活力を注ぎ込むべきとの考えを示した。

20日、中日韓共用漢字フォーラムであいさつする中日韓三国協力事務局の李熙燮事務局長。(安陽=新華社配信)

 河南省政府外事弁公室の李洪濤(り・こうとう)副主任は、今回のフォーラムを契機として、国際化の時代に漢字を広げる新たなルートを共に探り、さらに知恵を集め、協力を深めていきたいと述べた。

 在中国日本大使館の臼井将人公使や同韓国大使館の金辰坤(キム・ジンゴン)公使参事官兼韓国文化院院長、国連教育科学文化機関(ユネスコ)東アジア地域事務所のシャバズ・カーン所長兼代表もそれぞれあいさつし、フォーラム開催への祝意を表すとともに、3カ国が今後も引き続き文化分野で交流と協力を深めていくことに期待を示した。

 中日韓三国協力事務局は14年から「八百漢字表」の普及に取り組み、「中日韓共用漢字辞典」「中日韓精神年度漢字」「中日韓共用漢字集」など複数のプロジェクトを打ち出し、3カ国の言語文化分野における理解と交流を積極的に促してきた。(記者/衛子軒)

20日、中日韓共用漢字フォーラムで、書道家の作品前で記念撮影する各国からの参加者。(安陽=新華社配信)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。