中国のスポーツ産業、21年から急速に発展

中国のスポーツ産業、21年から急速に発展

新華社 | 2025-04-21 13:22:26

黒竜江省牡丹江市の中国雪郷風景区にある冬季アジア大会をテーマにしたオブジェ。(1月24日撮影、牡丹江=新華社記者/謝剣飛)

 【新華社済南4月21日】中国のスポーツ産業は「第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)」期間に入ってから急速に発展し、都市機能の改善、農村振興の支援、地域発展の推進、対外開放の拡大などの面でますます重要な役割を発揮している。山東省済南市でこのほど開催された「25年全国スポーツ産業活動会議で明らかとなった。

 国家体育総局体育経済司の楊雪鶇(よう・せつとう)司長によると、スポーツ産業分野では「十四五」期間中、ウィンタースポーツの全産業チェーンの発展を推進する「ウィンタースポーツの質の高い発展による氷雪経済の活力喚起に関する若干の意見」、屋外スポーツ産業の発展をけん引する「質の高い屋外スポーツ施設の建設に関する指導意見」など、多くの政策・措置が実施された。このほど発表の「スポーツ産業の質の高い発展に向けた金融支援に関する指導意見」は、スポーツ分野への金融資源の供給を豊かにするもので、スポーツ企業の資金調達難の解決に重要な意義を持つ。

 スポーツ大会経済は消費の潜在力を喚起している。黒竜江省ハルビン市で2月に開かれた第9回アジア冬季競技大会(冬季アジア大会)では、期間中のスポーツ・関連消費が前年同期比35・0%増の250億元(1元=約19円)以上となった。浙江省杭州市で3月に開かれた2026年開催のサッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選は、観客動員数が7万人を超え、記録を更新した。関連データによると、5日間に同市を訪れた他地域からの観光客は前年同期比6・2%増の延べ668万6千人になり、3億800万元の直接的な観光消費につながった。

2024中国アウトドアスポーツ産業大会の開会式。(2024年10月26日撮影、大理=新華社記者/彭奕凱)

 屋外スポーツ産業が急速に発展した。雲南省で24年10月に4日間の日程で開かれた「中国屋外スポーツ産業大会」は、各産業に4億9千万元の直接的な経済効果をもたらしたほか、経済のけん引効果は約10億5千万元に上り、税収効果は5505万元となった。

 ウィンタースポーツの発展が続いている。24―25ウィンターシーズンの国内スキー場の来場者数は前年同期比15・7%増の延べ2億3400万人になり、うち境外(外国と香港・マカオ・台湾地区)からの客足は29・9%増の75万9千人となり、スキー場内のスポーツ・関連消費は360億元を超えた。

 スポーツ関連製造業の構造転換・高度化が着実に進み、スポーツ産業の規模がさらに拡大した。24年末発表の統計データによると、中国スポーツ産業の23年の規模は前年末比11・3%増の約3兆7千億元、増加値(付加価値額)は13・9%増の約1兆5千億元近くで、増加値が国内総生産(GDP)に占める割合は1・2%となり、内需の拡大と安定した成長を支える重要な原動力となった。中でも広東省は、スマートスポーツという新たな分野を開拓し、23年のスポーツ産業規模が7千億元を超え、増加値は2300億元以上となり、伸び率は9・5%になった。江蘇省は「ハイエンド化、スマート化、グリーン(環境配慮)化」に向けて発展を推し進め、23年のスポーツ用品の生産・販売額は4398億5千万元に上り、同省のスポーツ産業規模の68・6%を占めた。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。