中国国際消費品博で注目集める人型ロボット 家庭への普及加速

中国国際消費品博で注目集める人型ロボット 家庭への普及加速

新華社 | 2025-04-17 16:54:59

14日、中国国際消費品博で展示された上海擎朗智能科技のロボット。(海口=新華社記者/陳凱姿)

 【新華社海口4月17日】中国ではロボットが「賢いパートナー」として急速に普及しており、家庭で人々の暮らしを支える役割が期待されている。海南省で開催中の第5回中国国際消費品博覧会はさまざまな人型ロボットが存在感を示す場となった。

 浙江省の杭州宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)は、中国中央テレビ(CCTV)の春節番組に出演した人型ロボットを出品。音楽に合わせてダンスや太極拳を披露し、倒れても自力で起き上がることができ、活用が広がっている。

 上海市のメーカー鈦虎機器人(Ti5 Robot)のロボットは、細かな作業をこなす能力を備える。展示ブースのスタッフによると、野菜を切る、冷蔵庫を開ける、料理を持つ、高齢者のトイレ介助をするなどのほか、一度に20キロの荷物を運ぶこともできるという。

14日、中国国際消費品博で囲碁の対局を披露する商湯科技のロボット。(海口=新華社記者/陳凱姿)

 同市で人工知能(AI)開発を手がける商湯科技(センスタイム)のロボットは、中国将棋や囲碁、チェスの対局で子どもたちの相手になった。上海擎朗智能科技(KEENON)が開発した人型を含む一連のロボットは、飲食・宿泊業界だけでなく、一般家庭にも浸透しつつある。同社は韓国、オランダ、日本、米国などの600都市以上で事業を展開している。

 米金融大手モルガン・スタンレーはこのほど、人型ロボット分野の世界の上場企業上位100社のうち40社近くが中国企業で、中国は人型ロボット生産に携わる企業数が世界で最も多いとする報告書を発表した。中国電子学会は、中国の人型ロボット市場が2030年には約8700億元(1元=約19円)規模に拡大し、商用化が進むと予測している。(記者/陳凱姿)

14日、中国国際消費品博で展示された鈦虎機器人のロボット。(海口=新華社記者/陳凱姿)

15日、中国国際消費品博で来場者の注目を集める宇樹科技の人型ロボット。(海口=新華社記者/陳凱姿)

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