7日、広西チワン族自治区の欽州港で行われた北部港湾とジュベル・アリ港を結ぶ「RORO船」航路の初就航記念式典。(ドローンから、欽州=新華社配信)
【新華社南寧4月16日】中国船籍の車両を自走で積み込める貨物船「ロールオン・ロールオフ船(RORO船)」が7日、自動車1500台を積載し、中国広西チワン族自治区の欽州港から中東地域の貿易のハブとされる、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのジュベル・アリ港へと出航した。中国西部と東南アジアを結ぶ陸海複合一貫輸送ルート「西部陸海新ルート」の北部港湾「RORO船」航路、北部港湾とジュベル・アリ港を結ぶ直通航路の初就航となる。
水深が深く、大型船舶が接岸可能な「深水港」であるジュベル・アリ港は、中東で最も大きく一番忙しい港である。一方、「西部陸海新ルート」の重要なハブである北部湾港は、中東向けの貿易航路を積極的に開拓している。
7日、広西チワン族自治区の欽州港で中国船籍の「ロールオン・ロールオフ船(RORO船)」に向かう車両。(欽州=新華社記者/朱麗莉)
同RORO船航路の総距離は約4700海里(1海里=約1・852キロメートル)、航行時間は約18日。既存の航路より所要時間を4~10日短縮でき、輸送効率は10~15%向上し、コストは8%以上削減可能という。
北部湾港を運営する広西北部湾国際港務集団(北部湾港集団)の馬正国(ば・せいこく)副董事長は、海上・鉄道複合一貫(シーアンドレール)輸送が南西部地域から東南アジアや中東などへの国産車輸出に対し、競争力のある物流ソリューションを提示していると指摘。特に「渝車出海(重慶産自動車の海外進出)」に効率的で便利な新ルートを提供していると述べた。