米国に「相互関税」の撤回促す　中国商務部

   【新華社北京４月１４日】中国商務部の報道官は１３日、米国が「相互関税」の対象から一部の製品を除外したとの質問に対し、米国に相互関税を撤回し、相互尊重に立ち返り、平等な対話を通じて意見の相違を解決する正しい道に戻るよう促すと表明した。

   報道官は次のように述べた。米国は同国東部時間１２日、相互関税の対象からコンピューターやスマートフォン、半導体製造設備、集積回路（ＩＣ）などの製品を除外したと発表した。中国は現在、その影響に関する評価を行っている。

   米国が１０日に相互関税の一部適用を一時停止して以降、今回の発表は２回目の政策見直しとなる。われわれはこの点に留意している。これは米国が一方的な相互関税という誤った措置を改める小さな一歩といえる。

   一つの行政命令によるいわゆる相互関税の導入は、基本的な経済法則と市場法則に背くだけでなく、国家間の相互補完的な協力と需給関係を無視している。２日に打ち出された相互関税措置は、米国自身の問題を解決しなかっただけでなく、国際経済・貿易秩序を著しく破壊し、企業の正常な生産と経営、人々の生活と消費を深く妨害した。他人を傷つければ自分も傷つくことになる。

   中米経済・貿易関係に対する中国の立場は一貫している。貿易戦争に勝者はなく、保護主義に活路はない。われわれは米国に対し、国際社会と国内各方面の理性的な声を直視し、誤りを改める大きな一歩を踏み出し、相互関税という誤った措置を徹底的に撤回し、相互尊重に立ち返り、平等な対話を通じて意見の相違を解決する正しい道に戻るよう促す。