【新華社北京4月12日】国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、中国が推薦した青海省の坎布拉(カンブラー)と重慶市の雲陽の地質公園2カ所を「世界ジオパーク」に認定した。中国国家林業・草原局が11日に明らかにした。中国にある世界ジオパークはこれで49カ所に増え、引き続き世界最多となっている。
坎布拉世界ジオパークは青海省黄南チベット族自治州に位置し、総面積は3149・34平方キロ。青蔵高原の北東端にあり、大きく3段に分かれる中国の地勢のうち最も高い4千メートル級の第1段と千~2千メートルの第2段の移行帯に属する。園内には重要な三つの地質時代の地層構造や、インドシナ期および燕山期における火成活動の跡が完全な形で保存されている。
雲陽世界ジオパークは重慶市雲陽県の南部、長江三峡ダムエリアの中心部に位置し、総面積は1124・05平方キロ。ジュラ紀中期の恐竜化石群を主な特色とし、全長18・2キロにわたる「世界恐竜化石の長城」や、世界最大規模のジュラ紀恐竜化石壁がある。
ユネスコは世界の地質遺産と自然景観を保護するため、2015年の第38回総会で「国際地質科学ジオパーク計画」を承認し、ユネスコ世界ジオパーク制度を創設した。現在までに世界で229カ所が認定されている。