【新華社北京4月11日】中国国防部の張暁剛(ちょう・ぎょうごう)報道官は9日の記者会見で、ヘグセス米国防長官が訪日の際、「戦士」の国である日本は「中国の『侵略』を抑止する上で欠かせない」とし、硫黄島での戦闘における日本軍の「勇敢さ」を称賛したことに米国内で疑問の声が上がっているとの報道に関し、誤った言論の発信をやめ、アジア太平洋地域を地政学上の駆け引きの場にしないよう関係国に求めた。
張氏は次のように述べた。歴史を風化させ、是非を混同してはならない。誰が戦争を始め、侵略・拡張を行い、誰が平和を守ったか、国際社会にはすでに定論がある。今年は中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利80周年に当たる。米国には政治ショーに熱心な人がいて、非を是とし、日本軍国主義を取り繕うのに躍起になっている。ファシズムとの戦いで英雄的に犠牲となった兵士たちに申し訳が立つのか。米国内で憤りを引き起しており、必ず世界の人々の反対と歴史の嘲笑に遭うだろう。
関係国に対し、誤った言論の発信をやめるよう促す。アジア太平洋地域を地政学上の駆け引きの場にするべきではない。ブロック政治や軍事対立をあおり、地域人民の安全と幸福を損なってはならない。