敦煌印局の「印章の壁」。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
【新華社敦煌4月11日】中国の歴史と文化の宝庫、甘粛省敦煌市で地域文化と印章の魅力を紹介する施設「敦煌印局」が人気を集めている。観光客は拓本体験などを通して伝統文化の魅力に触れることができる。
敦煌印局に足を踏み入れると、コーヒーの香りと芸術的な雰囲気に包まれる。数百個の色鮮やかな砂時計に風景や天井装飾、建築、舞のしぐさなど敦煌文化にまつわる図案の印章が結び付けられ、観光客が印を押すたびに心地良い音を立てる。
敦煌文化にまつわる印が押された巻物形式のギフト。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌工美文化創意の武海熙(ぶ・かいき)副総経理よると、敦煌印局は2024年9月、使われなくなった浄水場を改装して設立された。7分類600種以上の印章がそろい、訪れた人は版画やデジタルインクジェット印刷、スタンプ、自作バッジ印刷など、10以上の印刷方法を体験できる。
敦煌文化と印章文化は共に長い歴史を持つ。二つを組み合わせるアイデアは敦煌蔵経洞の出土品から生まれた。1900年に蔵経洞から出土した金剛経は、刊行日が明記された現存する印刷物の中で世界最古。敦煌文献にも多数の古人の印章が見られる。(記者/張玉潔)
敦煌壁画の天井装飾に見られる「三兎共耳」の印章。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌印局の外観。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌印局に並ぶ印章。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌印局の印刷設備。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌文化にまつわるさまざまな図案。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌印局の印刷設備。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
作品をラミネート加工する敦煌印局のスタッフ。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌印局で印章を手にする観光客。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌印局の印刷設備。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌印局の内部。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌の飛天や楽器を題材にした印章。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌莫高窟(ばっこうくつ)の九層楼を題材にした印章。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
作品を印刷する敦煌印局のスタッフ。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)
敦煌印局で印を押す観光客。(3月24日撮影、敦煌=新華社記者/張玉潔)