外資企業、対中投資に高い期待 ウィンウイン狙う

外資企業、対中投資に高い期待 ウィンウイン狙う

新華社 | 2025-04-11 13:15:35

   安徽省亳州市で特別な講演をするハーマン・サイモン氏。(3月25日撮影、亳州=新華社記者/趙金正)

   【新華社合肥4月11日】中国の自主開放と一方的な開放が着実に拡大し、超大規模市場の潜在力はますます喚起され、新興産業が急成長していることは、より多くの外資企業による自信に満ちた対中投資を呼び込んでいる。

   ドイツの経営学者、ハーマン・サイモン氏は新華社のインタビューに対し、「中国は非常に急速な発展段階にあり、ますます多くの外資企業が機会をつかんで新エネルギー車(NEV)、人工知能(AI)などの事業を中国で展開し、多くが成功している」と述べた。同氏は3月末、20数社の「隠れたチャンピオン」企業とコンサル機関のトップからなる代表団を率いて、中国を訪問。安徽省の合肥市と亳州市で新エネ車工場、中薬材(中国伝統医薬の材料)市場、新エネ車部品産業パークなどを訪れ、協力の新たなチャンスを探った。

   ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツ・グループはこのほど、中国事業の強化に向けて、今後数年内に140億元(1元=約20円)以上を投資すると宣言した。フランス製薬大手サノフィは10億ユーロ(1ユーロ=約162円)を投じて北京に新たな生産拠点を設立すると発表。同社による対中投資の最大案件となった。

   中国に進出する米国企業が加盟する中国米国商会(在中米国商工会議所)などが発表した報告書によると、調査対象となった米国消費関連企業の70%近くが25年に対中投資を拡大すると回答し、英国企業の76%は対中投資を維持するか増やすと答え、ドイツ企業の過半数が今後2年に対中投資を増加するとの意向を示した。

   安徽省合肥市の新エネ車工場を見学する20数社の「隠れたチャンピオン」企業とコンサル機関のトップからなる代表団。(3月24日撮影、合肥=新華社記者/汪海月)

   米金融大手ゴールドマン・サックスは最新の報告書で、海外投資家の中国株式市場に対する関心度と参加度がここ4年で最も高かったと明らかにした。

   ドイツのソフトウエア開発企業ベネッケ・システムのクラウス・ベネッケ社長は、中国のAIとソフトウエア開発技術に注目している。同社は中国にソフトウエア開発企業を設立する計画で、「私たちは一つのデータモデルを開発した。中国人エンジニアの力を借りて開発プロセスを加速させたい」と期待を示した。

   技術集約型産業の強化は、外資企業の対中投資での新たなトレンドとなっている。国際隠れたチャンピオン協会のハンネス・シュレー会長は、中国がAIや「低空経済」(低高度を飛ぶ有人・無人航空機を活用した経済活動)などの分野において非常に強い競争力を持っており、私たちは中国を見習わなければならないと述べた。

   中国商務部によると、2024年の外資導入額(実行ベース)はハイテク製造業が全体の11・7%を占めた。医療機器・計測機器製造業の外資導入額は98・7%、専門技術サービス業は40・8%、コンピューター・オフィス機器製造業は21・9%それぞれ増加した。外資による投資は、これまでの製造業だけでなく、新エネルギー、スマート製造、医薬品・ヘルスケアなどへと延伸し、規模の拡大から構造の高度化へと進展している。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。