米国の「相互関税」に断固反対　中国外交部

   【新華社北京４月４日】中国外交部の郭嘉昆（かく・かこん）報道官は３日の記者会見で、トランプ米大統領が２日、貿易相手国に「相互関税」を課す行政命令に署名したことに関し、多角的貿易体制を損なう関税政策に断固反対し、必要な措置を取って自身の利益を守ると表明した。

   郭氏は次のように述べた。米国が「対等」を口実に、中国を含む多くの国からの輸入品に追加関税をかけることは、世界貿易機関（ＷＴＯ）のルールに対する重大な違反であり、ルールに基づく多角的貿易体制を著しく損なう。中国は断固反対する。必要な措置を取り、自らの正当な利益を断固として守っていく。

   中国は貿易戦争と関税戦争に勝者はなく、保護主義に活路はないと繰り返し強調してきた。中国は米国に対し、誤ったやり方を改め、中国を含む世界各国と平等、尊重、互恵を踏まえ、経済・貿易における意見の相違を話し合いで解決するよう促す。