米国は西蔵問題を口実とした中国への内政干渉やめよ　中国外交部

   【新華社北京４月２日】中国外交部の郭嘉昆（かく・かこん）報道官は１日の記者会見で、ルビオ米国務長官が西蔵に関わる理由で中国の一部高官へのビザ発給制限を発表したことに関し、米国に対し、西蔵に関わる問題を口実にした中国への内政干渉をやめるよう求め、米国の誤った行為に対しては断固とした対等措置をとると強調した。

   郭氏は次のように述べた。米国の行為は西蔵の事と中国の内政に乱暴に干渉し、国際法と国際関係の基本準則に甚だしく違反している。中国は強烈な不満と断固とした反対を表明する。

   西蔵は開放されており、外国人の西蔵入りを制限する規則を定めたこともない。西蔵は毎年多くの外国人観光客と各界の人々を受け入れており、２０２４年は延べ３２万人の外国人観光客が訪れた。西蔵の特殊な地理と気象条件などの要素を考慮し、中国政府が法律や規則に基づいて西蔵を訪れる外国人に一定の管理と保護措置を講じることは必要である。中国は外国の人々が中国の西蔵地区を訪問し、観光し、ビジネス活動を行うことを歓迎するが、中国の法律と関連規則は順守しなければならない。中国は西蔵の人権、宗教、文化事業の現状を理由なく中傷することに反対し、外国の政府関係者が西蔵での職責履行を名目に妨害行為や破壊行為を行うことに反対する。

   中国は米国に対し、西蔵問題に関する約束を厳守し、「西蔵独立」勢力に対する容認と支持をやめ、西蔵に関わる問題を口実にした中国への内政干渉をやめるよう促す。米国の誤った行為に対しては断固とした対等措置をとる。