明代の瑠璃明器192点が出土 山西省長治市

明代の瑠璃明器192点が出土 山西省長治市

新華社 | 2025-04-01 13:29:23

明代磚室墓出土の瑠璃馬。(太原=新華社配信)

 【新華社太原4月1日】中国山西省の長治市文物保護研究センターはこのほど、同市で明代の磚室墓(せんしつぼ、磚=れんが)4基を緊急発掘したと発表した。うち2基は保存状態が良く、出土した瑠璃明器192点は被葬者の衣食住や移動の様子を示し、明代末期の皇族の生き生きとした生活を再現していた。長治地区の風俗文化や社会情勢の研究にとって重要な実証資料となる。

明代磚室墓出土の瑠璃女侍俑。(太原=新華社配信)

 2基は同市潞州(ろしゅう)区史家荘村の北約300メートルにある。アーチ屋根を持つ長方形の磚室墓で、墓誌3基が出土。被葬者の男性2人は兄弟で、いずれも「奉国将軍」の爵位を持つ低位の宗室であることが分かった。

明代磚室墓出土の瑠璃桶。(太原=新華社配信)

 文物保護研究センターの職員、楊柳(よう・りゅう)さんによると、二つの墓からは貴重な金銀器や玉器、磁器こそ見つからなかったものの、瑠璃製の俑(人形)、建物、家具、食器、容器などが多数出土した。釉薬の色は主に緑で、黄色が補色として使われており、細工も精巧で、明代の実用品を研究する上で重要な意義を持つ。(記者/王学濤)

明代磚室墓出土の瑠璃踏歩床。(太原=新華社配信)

明代磚室墓出土の瑠璃かごかき俑。(太原=新華社配信)

明代磚室墓出土の瑠璃井戸。(太原=新華社配信)

明代磚室墓出土の瑠璃椅子。(太原=新華社配信)

明代磚室墓出土の瑠璃化粧台。(太原=新華社配信)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。