21日、汾陽市の汾酒博物館を見学するフォーラム参加者。(汾陽=新華社配信)
【新華社太原3月24日】中国北京市で21日まで3日間開かれた2025グローバルサウス・フィナンシャー・フォーラムに参加した各国と地域の政府関係者や金融機関の代表者、専門家らが、フォーラム閉幕後に山西省を訪問し、同省に根付く「晋商」(山西商人)の文化に触れた。
晋は山西省の略称で、明清時代には豪商が栄えた。フォーラム参加者らは今回、晋商の発祥地の一つとされる晋中市平遥県と同省特産の蒸留酒「汾酒」の産地である汾陽市を訪問。平遥では2800年以上の歴史を持つ平遥古城の城壁に登り、中国最古の銀行の原形とされる「日昇昌票号」を見学し、汾陽では山西杏花村汾酒集団で汾酒の醸造過程を体験した。
21日、平遥古城を訪れたフォーラム参加者ら。(汾陽=新華社配信)
日昇昌は清王朝の道光4(1824)年に設立され、全国30以上の都市のほか、欧米や東南アジアにも支店を展開。国内金融流通を促進し、中国金融史に輝かしい足跡を残した。
スイス外国特派員協会のピーター・ケニー副会長は「この古い町で中国最初の銀行が誕生したとは想像もできないが、その後の中国金融業の発展に積極的な影響を与えたと確信している」と語った。
21日、汾陽市の汾酒博物館で、汾酒を試飲するフォーラム参加者ら。(汾陽=新華社配信)
汾酒は約4千年の歴史を持ち、古代の人々の知恵の結晶であり、労働の成果とされる。杏花村汾酒は1953年以降、「八大名酒」に選ばれ続けており、2006年には醸造技術が国家級無形文化遺産に登録された。
パキスタン国立銀行のナイヤール・フセイン執行役員は「汾酒の長い歴史に驚嘆させられた。彼らの成功は晋商文化の知恵を体現している」と語った。(記者/陳志豪)
21日、汾陽市の汾酒博物館を見学するフォーラム参加者。(汾陽=新華社配信)
21日、汾陽市の汾酒博物館を見学するフォーラム参加者ら。(汾陽=新華社配信)
21日、平遥古城を訪れたフォーラム参加者ら。(汾陽=新華社配信)