京都・玉蔵院で展示された作品。(2月25日撮影、京都=新華社配信)
【新華社京都3月19日】京都市の玉蔵院でこのほど、「方外雲山」と題した中国伝統書画作品展が開かれた。中国現代書画家・張兆林(ちょう・ちょうりん)さんの作品や中国書斎文化を伝える小品画、文房対聯(ぶんぼうついれん=書斎に掛ける対句)など30点余りを展示。美術史家の稲賀繁美・京都精華大学特任教授ら文化人や愛好家200人余りが鑑賞に訪れた。
張さんは、日本の古寺の庭での中国伝統書画の展示は一種の時空を超えた中日文化の交流と対話だと指摘。中国伝統書画は「可行(歩ける)、可望(眺められる)、可游(遊べる)、可居(住める)」という山水画の美学を体現した日本の庭園と空間の融合と時空の超越を成し遂げ、宋代画家の郭煕(かく・き)が提唱した「文人墨客は、歩みを進めて風景を変える中で絵を楽しみ、道を論じる」という境地に達したと述べた。今後については、こうした「移動式展示」を茶会や雅集(風雅な集まり)にも広げ、書画を身近な生活美学にしていきたいと語った。
京都・玉蔵院で、画家の雲井保彦さん(右端)に自身の作品を紹介する張兆林さん(左端)。(2月25日撮影、京都=新華社配信)
来場者の一人は「庭園で絵画鑑賞は美術館の展覧会より身近に感じられる。枯山水の石と絵画の中の雲や山は、もともと同じ言語で語りかけているのかもしれない」と話した。
張兆林さんは1977年北京生まれ。北京工筆画会会員、北京収蔵家協会会員、中国書画収蔵家協会会員。これまでに中国美術館や蘇州御窯金磚(きんせん)博物館など多くの場所で作品を展示している。
京都・玉蔵院で、張兆林さんの作品を鑑賞する美術史家の稲賀繁美・京都精華大学特任教授(2月25日撮影、京都=新華社配信)
京都・玉蔵院で展示された張兆林さんの「万仞蔵幽図(ばんじんぞうゆうず)」「墨葉山鳥図(ぼくようさんちょうず)」「朱竹墨禽図(しゅちくぼくきんず)」「蒼煙飛帛図(そうえんひはくず)」。(2月25日撮影、京都=新華社配信)