広西柳工機械の「周穎峰イノベーションワークスペース」で、研修生に多関節ロボットの操作方法を教える周穎峰さん(左端)。(2月26日撮影、南寧=新華社記者/華峻卿)
【新華社南寧3月13日】中国の第14期全国人民代表大会(全人代)代表の周穎峰(しゅう・えいほう)さんは、朝早くからチームメンバーと工場に赴き、シリンダーチューブの中ぐり加工について意見を交わしていた。工場の第一線に立ち続けて十数年、周さんとチームメンバーは技術的課題を80件以上解決し、中国の設備製造自動化に産業労働者として貢献してきた。
周さんは、建設機械大手、広西柳工機械(広西チワン自治区柳州市)の数値制御(NC)旋盤特級技師、高級工程師(シニアエンジニア)で、社内の誰もが尊敬する「技能大師」(高技能人材)でもある。
2010年に学校を卒業し、同社に入社して以来、一貫して高精度油圧シリンダーコア部品の加工製造に従事してきた。複数の職種の技術・知識を習得し、会社の生産工程研修やスマート化生産ライン構築に参加することで、単独でNC加工の仕事を任される技能大師へ成長した。
全人代に提出する提言資料を手直しする周穎峰さん。(2月26日撮影、南寧=新華社記者/華峻卿)
多勢は無勢に勝る。同社は16年、周さんをリーダーとする「周穎峰イノベーションワークスペース」を設立。周さんとチームメンバーは、積極的な技能継承活動で800人以上に研修を行い、多くの高技能人材を育成した。
若手育成に役立てるため、新しい設備の調整や据え付け、新製品の開発にはいつも新入社員を参加させ、若手が業務の中核を担えるようにした。
周さんは23年、第一線の産業労働者の傑出した代表として全人代代表に選出された。長年仕事を深く掘り下げてきた周さんは、スマート製造での複合型高技能人材の育成方法に考えを巡らせてきた。
広西柳工機械の工場で、加工部品の品質を確認する周穎峰さん。(2月26日撮影、南寧=新華社記者/華峻卿)
「中国は従来型製造業から先進製造業への構造転換、高度化の過渡期にある。産業技能労働者の成長と育成のペースが業界の発展に追い付いているか、長期的に注意を払う必要がある」。周さんは製造業企業や職業教育機関に頻繁に足を運び、企業関係者や学校の教員、学生と解決策を話し合っている。
産業労働者の声を代弁することは、周さんが守り続けてきた初心であり使命でもある。周さんは、自分が努力することでより多くの技能人材が成長できる環境を整え、それぞれの職場でより大きな役割を果たせるようにしていきたいと率直に語った。(記者/武思宇、楊馳)
広西柳工機械の油圧シリンダー作業場で、ピストンロッドの自動生産ラインを巡回検査する周穎峰さん。(2月26日撮影、南寧=新華社記者/華峻卿)
広西チワン自治区柳州市の国有自動車メーカー広西汽車集団で、同集団の鄭志明(てい・しめい)首席技能専門家(左)と産業労働者の発展問題について話し合う周穎峰さん。(2月27日撮影、南寧=新華社記者/華峻卿)
広西柳工機械の工場で、ピストンロッド自動生産設備を操作する周穎峰さん。(2月26日撮影、南寧=新華社記者/華峻卿)