江蘇省の民間企業、旺盛な成長エネルギー

江蘇省の民間企業、旺盛な成長エネルギー

新華社 | 2025-03-10 16:03:16

極電光能の工場。(2月18日撮影、南京=新華社配信)

 【新華社南京3月10日】チップ製造からバイオ医薬品、新エネルギーから人工知能(AI)に至るまで、中国の民間企業はイノベーションや現状打破の先駆者であるだけでなく、経済の活性化も担っている。民営経済が盛んな江蘇省では、民間企業が旺盛な成長エネルギーを放っている。

 同省無錫市の太陽電池メーカー極電光能は、2020年にペロブスカイト太陽電池の研究開発イノベーションセンターを設立し、25年には世界初のギガワット級ペロブスカイト太陽電池生産ラインで量産を開始するなど、わずか数年で自社の目標を何度も達成し、太陽光発電産業の多くの記録を塗り替えた。

ペロブスカイト太陽電池の新たな成果を祝う極電光能の職員。(2024年11月5日撮影、南京=新華社配信)

 同社の成長は、近年の同省民営経済が放つ力強い成長エネルギーの一例に過ぎない。同省の24年の民営経済の付加価値は7兆9800億元(1元=約20円)。民間ハイテク企業は4万7千社を超え、ハイテク企業全体の92・2%を占めた。「中国民間企業上位500社」に江蘇省からランクインした企業は89社に上り、民営経済は同省の経済発展を推進する重要な柱となっている。

 同省は24年、総投資額に占める民間投資の割合が66・1%となり、全国首位を維持。民間資本の投資意欲が顕著に高まった。

 省内各地は、良好なビジネス環境の構築に積極的に取り組み、民営経済の発展を支援している。24年は恒力集団(化学繊維・化学材料)、盛虹控股集団(石油化学・化学繊維)、江蘇沙鋼集団(鉄鋼)の省内企業3社がフォーチュン・グローバル500選出された。

盛虹控股集団が同省連雲港市に建設中の産業パーク。(2月18日撮影、南京=新華社配信)

 江蘇省は金融円滑化も的確に進め、24年6月には省の戦略的新興産業マザーファンド総額500億元が運用を開始。今年2月には第2陣となる408億元規模の産業特別基金が契約され、プロジェクトの多くが民間企業を対象とした。

 重要プロジェクトの資金調達難を解決するため、銀行と企業の連携を促進するプラットフォームも構築し、24年は重要プロジェクトを対象とした「融資サービス推進月間」を実施。プロジェクト254件が2913億元の融資枠を獲得した。(記者/何磊静)

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