大型の塔の内部で溶接作業をする白景陽さん。(2024年9月26日撮影、長春=新華社配信)
【新華社長春3月6日】中国吉林省吉林市の建設会社、中油吉林化建工程の溶接作業場では、作業服を着て溶接トーチを持った白景陽(はく・けいよう)さんが、一心に溶接の作業をこなす姿をよく目にする。
アーク溶接班の班長を務める白さんは、全国人民代表大会(全人代)の代表でもある。溶接工見習いから全国労働模範、全国五一労働賞の受賞者となるまで、20年間変わることなく仕事に精進し、職人精神を追求してきた。
自動溶接研修の現場でパイプライン自動溶接機の調整をする白景陽さん(右)。(2023年3月31日撮影、長春=新華社配信)
白さんは「質と量を保証した仕事をするには、日々たゆまず練習するしかない」と話す。日頃から作業場で同僚と溶接技術を研究し、常に操作を見直し、溶接の質を向上させ、その経験を論文や特許にまとめているという。
全人代の代表に選出されて以来、白さんは肩にかかる責任の重みをより強く感じるようになった。持ち歩いているノートには、あちこちに出かけて調査し、基層で聞き取った要望がぎっしりと記録されている。
自動溶接研修の現場でパイプライン自動溶接機の調整をする白景陽さん。(2023年3月31日撮影、長春=新華社配信)
2024年には、リチウム電池回収・再利用産業の発展支援やプラスチックリサイクルへの政策支援強化に関する白さんの提案が、国の関連政策の調整を直接促した。1年間の綿密な調査を経て、白さんは今年再び、現場の声と基層の期待を全人代に届ける使命を担う。
「今年は化石エネルギーや未成年者の保護、氷雪経済の建設などの分野に特に注目している」と白さんは語った。(記者/孟含琪、王帆)