貴州省、野生動物約300種の映像を記録

貴州省、野生動物約300種の映像を記録

新華社 | 2025-03-06 14:31:04

貴州省の梵浄山で赤外線カメラが捉えた国家1級保護野生動物・貴州キンシコウの群れ。(2024年4月撮影、貴陽=新華社配信)

 【新華社貴陽3月6日】中国貴州省林業局はこのほど、同省が2024年3月に開始した陸生野生動物モニタリングの初期統計で動物298種の映像を記録したと明らかにした。うち国家1級保護野生動物は6種、2級保護野生動物は46種だった。

 同省林業局は絶滅の危機にある希少動物の保護を強化し、資源の量や変化を把握するため、省全域でモニタリングを実施。省林業調査規画院が具体的な作業を担っている。

貴州省の梵浄山で赤外線カメラが捉えた国家2級保護野生動物・チュウゴクカモシカの親子。(2024年9月撮影、貴陽=新華社配信)

 約1年間の調査で、貴州キンシコウやフランソワルトンの生息数が比較的安定し、生息地が拡大傾向にあるなど、希少動物の現状と分布が分かってきた。キョン、マエガミジカなど有蹄類が多く、ベンガルヤマネコ、ツキノワグマなど食肉目の動物も一定数確認され、モニタリング区域の食物連鎖が維持されていることが判明した。またブチリンサンの捕食やキエリテンの活動、マエガミジカの求愛と哺乳、子連れのチュウゴクカモシカなど貴重な映像が初めてそろい、正確で有効な保護措置の策定に向けた科学的根拠がもたらされた。

 今回のモニタリングでは、貴州キンシコウ、フランソワルトン、コビトジャコウジカ、オナガキジ、ミミセンザンコウの国家重点保護野生動物5種を重点種とした。対象範囲は重点種の主要分布域で、省内5市(自治州)・17県(区)に及ぶ。トランセクト(調査用の線)100本と赤外線カメラ240台以上を設置し、サーモグラフィー搭載ドローンを活用して動物モニタリングシステムの基盤を整えている。(記者/李黔渝、楊焱彬)

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