【新華社北京3月5日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は4日の記者会見で、米国が中国からの輸入品に対する追加関税を10%上乗せしたことについて、「中国人はいじめや覇権主義を決して受け入れない」と述べ、対話と協力の正しい軌道に戻るよう米国に忠告した。
林氏は次のように述べた。米国がフェンタニル問題を口実に中国からの輸入品に関税を上乗せすることに対し、中国は繰り返し反対を表明してきた。中国が講じた対抗措置は完全に、自国の権益を守るための正当で必要なものだ。
フェンタニル問題の根源は米国自身にある。中国が人道主義と米国民への友情から、米国によるフェンタニル問題への対応を支援する強力な措置を講じていることは、誰の目にも明らかであり、米国各界の人々が中国に繰り返し感謝の意を表している。米国はその取り組みを認めるどころか、中国を中傷し、責任をなすりつけ、追加関税を課すことで圧力と脅迫を加えている。恩をあだで返す行為であり、米国自身の問題を解決できないばかりか、麻薬取り締まり分野での双方の対話と協力に深刻な損害を与える。
中国人民は悪を信じず、恐れず、いじめや覇権主義を決して受け入れないことを改めて強調したい。圧力、強制、脅迫は中国と付き合う正しい方法ではない。中国に最大限の圧力をかけようというのは、相手を間違えており、計算を外している。米国が本当にフェンタニル問題を解決したいなら、対等、尊重、互恵を踏まえ、中国と協議してそれぞれの懸念を解決すべきだ。
米国が下心を持ち、関税戦争や貿易戦争、その他の争いをあくまで仕掛けるというなら、中国は最後までお付き合いする。米国にいじめの態度を改め、対話と協力の正しい軌道に早く戻るよう忠告する。