中欧・中亜班列、江蘇省の貿易の新たな原動力引き出す

中欧・中亜班列、江蘇省の貿易の新たな原動力引き出す

新華社 | 2025-03-06 07:27:10

   【新華社南京3月6日】中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」がこのほど、江蘇省蘇州市とその周辺地域で生産された白物家電や機械、生活用品などの貨物を100TEU(20フィートコンテナ換算)分積載し、中央アジアに向けて出発した。 

   フォワーダーの蘇州大田国際貨運代理の寿挺(じゅ・てい)通関業務部マネジャーは「安定した鉄道物流が企業の海外進出ルートを広げている。昨年は中欧班列で貨物を発送するサービスを500社以上に提供した。輸出品は衣料品や玩具、家電製品、電子製品など10品目近くに上り、今年は品目がさらに拡大する見通しだ」と語った。

   江蘇省では中欧班列を通じて海外市場を切り開く企業が増えており、同省の良質な製品が中欧班列で欧州や中央アジアなどに運ばれている。 

   統計によると、同省の1月の国際貨物列車による貨物輸送量は累計1万6010TEU、運行本数は195本だった。うち中央アジア行きは前年同月比38・7%増の96本となった。同省の製品を載せた列車は円滑な物流と効率的な国際協力を武器に、新たな貿易市場を開拓している。 

   越境電子商取引(EC)、重点企業、コールドチェーン、自動車などに特化した専用列車の運行も相次ぎ、中欧班列の業務形態や輸出品は多様化が進んでいる。1月には新沂市の化繊メーカー、新鳳鳴集団が仕立てた特別列車がポリエステル繊維を積んで徐州市を出発し、ウズベキスタンの首都タシケントに向かった。これは同省を出発した今年最初の企業専用列車となった。 

   徐州は従来型工業の重要な拠点で、大企業が数多く集まっている。徐州税関などの部門は地元製品の海外進出を増やすため、建機大手の徐工集団工程機械(徐工機械)や新鳳鳴集団など大手企業向けに特別列車サービスを打ち出し、より安全で効率的、利利便性の高い貿易の「直通列車」の運行に乗り出している。 

   海安市の海安鉄道物流基地では先ごろ、内モンゴル自治区の二連浩特(エレンホト)口岸(通関地)から入国した中欧班列が到着した。クラフト紙など168TEU分の輸入貨物を積載しており、これらの貨物は原材料として周辺企業の生産に使われる。 

   南通税関駐海安弁事処の楊占臣(よう・せんじん)主任は「中欧班列の復路便の運賃控除などの措置を着実に実行することで、もっと多くの企業に政策のメリットをもたらし、中欧班列のより質の高い発展を推進していく」と述べた。(記者/劉巍巍)

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