西蔵自治区の貿易、24年は活力回復

西蔵自治区の貿易、24年は活力回復

新華社 | 2025-03-02 10:36:48

 【新華社ラサ3月2日】中国西蔵自治区ラサ税関はこのほど、同自治区の2024年の貿易額が前年比15・4%増の126億7200万元(1元=約21円)に上ったと明らかにした。特色ある製品の輸出、市場の多元化、通関手続きの簡素化などの面で新たに大きな進展を遂げている。国境地帯の辺境貿易市場の改善が続き、越境電子商取引(EC)の発展が加速し、新エネルギー製品が貿易の新たな注目点となった。

 地元産の羊毛・カシミヤなど高原の特色を備え、優位性がある製品は24年の輸出額が初めて1億元の大台を超え、前年比20・0%以上増加した。ラサ市の青稞酒(ハダカムギで作った酒)、日喀則(シガツェ)市の生体羊、山南市のリンゴなどの製品も海外に進出している。

 貿易構造の改善が進んだ。貿易形式別では、一般貿易が引き続き安定役としての役割を発揮し、貿易額は70億元を超え、貿易全体に占める割合も5割を超えた。企業形態別では、民営企業による貿易額が貿易全体の98・6%を占め、貿易の土台が一段と強固になった。 

 同自治区は中国の南アジア向けた開放の重要なルートであり、越境貿易がさらに加速した。24年に各口岸(通関地)が監督、管理した貨物の輸送量は26万トンと、45・8%増加した。

 国境貿易も徐々に活力を取り戻した。24年は伝統的な国境貿易拠点14カ所の開放が再開され、辺境小額貿易の貿易額は35億3200万元、辺民互市貿易(国境付近の住民間の自由市場での取引)は4400万元に上った。

 南アジア市場のニーズに合致する「新三様」(新たな定番3品目)と呼ばれるリチウムイオン電池、電気自動車(EV)、太陽光発電製品の輸出が近年、加速しており、24年のこれら3品目の輸出額は合わせて3億3千万元となった。

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