米国の追加関税圧力は逆効果 中国外交部

米国の追加関税圧力は逆効果 中国外交部

新華社 | 2025-03-01 14:12:47

   【新華社北京3月1日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は2月28日の記者会見で、トランプ米大統領が東部時間27日、中国からの輸入品にさらに10%の関税を上乗せすると発表したことについて、米国は再び麻酔用鎮痛薬フェンタニルの問題を口実に追加関税を課すと脅しており、中国は強い不満と断固たる反対を表明し、必要なあらゆる措置を取り、自らの正当な利益をしっかりと守ると述べた。

   林氏は次のように指摘した。中国が繰り返し表明しているように、貿易戦争や関税戦争に勝者はいない。米国の一方的な追加関税は世界貿易機関(WTO)のルールに対する重大な違反であり、両国と世界の利益を損なっている。

   中国は世界で最も厳格で徹底した麻薬対策を実施している国の一つである。フェンタニルは米国の問題で、中国は人道主義に基づき米国のフェンタニル問題への対応を支援してきた。中国は米側の要請に応じ、2019年にフェンタニル類物質の包括的な規制を宣言し、世界で初めて同規制を実施する国となった。中国が米国と幅広く深い麻薬対策協力を進め、顕著な成果を収めていることは誰もが認めており、米各界関係者が中国に何度も感謝を示している。米国がフェンタニル問題を口実に関税の圧力をかけ、恫喝し、独断専行し、恩を仇で返しても、自らの関心事項を解決することはできず、逆効果となり、麻薬取り締まり分野における対話と協力に重大な打撃を与える。

   圧力や脅迫、威嚇は中国と付き合う正しい方法ではない。相互尊重が基本的前提である。中国は米国が誤ったやり方を改め、対等に協議して、それぞれの関心事項を解決する正しい軌道に戻るよう促す。

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