アリババグループ、24年10~12月売上高8%増

アリババグループ、24年10~12月売上高8%増

新華社 | 2025-02-26 14:05:46

 【新華社北京2月26日】中国電子商取引(EC)大手アリババグループがこのほど発表した2025会計年度第3四半期(2024年10~12月)決算は、売上高が前年同期比8%増の2801億5400万元(1元=約21円)で、純利益は3・4倍の489億4500万元だった。調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は4%増の548億5300万元となった。

 事業グループ別では、「淘宝(タオバオ)」や「天猫(Tモール)」など国内ECサイト事業の「淘天集団」は売上高が5%増の1360億9100万元だった。うち顧客管理は9%増え、VIP会員制度「88VIP」の会員数は約4900万人と2桁の伸びを維持した。調整後EBITAは2%増の610億8300万元となった。

 「ラザダ(Lazada)」や「全球速売通(アリエクスプレス)」など国際ECサイト事業の「阿里国際数字商業集団(AIRC)」は越境事業の力強い成長により、売上高が32%増の377億5600万元に達した。調整後EBITAは49億5200万元の赤字となり、赤字幅はさらに拡大した。前期と比べ、海外ショッピングシーズン期間の投資を増やしたほか、欧州市場と湾岸地域で特定ユーザー獲得に向けた投資を継続したことが赤字を増やした。

 人工知能(AI)やクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」を手掛ける「雲智能集団(CIG)」は売上高が13%増の317億4200万元に達し、AI関連製品は6四半期連続で3桁の伸びとなった。調整後EBITAは33%増の31億3800万元に拡大した。

 物流事業の「菜鳥集団(ツァイニアオ)」の売上高は1%減の282億4100万元だった。減収となったが、菜鳥は引き続き、世界規模のスマート物流網の構築に注力しており、アリババグループのEC事業と第三者顧客を対象とするエンド・ツー・エンドの物流サービス提供を目指している。

 地図サービス「高徳地図」やネット出前サービス「餓了麼」を手掛ける「本地生活集団」は売上高が12%増の169億8800万元となり、赤字幅が大きく縮小した。高徳地図と餓了麼の受注増、マーケティングサービス収入増が寄与した。運営効率の向上と事業規模の拡大を受け、グループの単位当たり収益も著しく改善している。

 動画やコンテンツ制作事業の「大文娯集団」は売上高が8%増の54億3800万元に達し、赤字額は引き続き縮小した。

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