【新華社太原2月25日】中国山西省統計局はこのほど、山西省が2024年に新エネルギーの域外送電に力を入れ、通年の域外送電電力量が164億4千万キロワット時と過去最高を更新したと明らかにした。うちグリーン電力の取引量は76億6千万キロワット時で、2年連続で全国首位に立った。
山西省大同市雲州区にあるパンダ形の太陽光発電所。(大同=新華社記者/詹彦)
グリーン電力は太陽エネルギーや風力など再生可能エネルギーを利用して発電された低炭素・クリーンなエネルギーを指す。
省エネルギー局発展計画処の担当者によると、同省は全国の重要なエネルギー基地として、石炭という従来型エネルギーの基盤を強固にするだけでなく、風力発電や太陽光発電など新エネルギーの発展においても全国をリードし続けている。
24年末時点の同省の新エネルギー発電設備容量は6189万4500キロワットで、省内の発電設備容量全体の50・4%を占めた。新エネルギー企業のグリーン電力取引への積極性も全般的に高まり、取引に参加した企業は21年の1社から143社に増加した。
同省は華北、華東、華中地域などへ電力を送る重要な任務を担っており、年間域外送電電力量は同省で発電される電力量の3分の1を占める。09年に大規模な域外送電を開始して以来、24年末までの域外送電電力量は累計で1兆5千億キロワット時を超えた。