天津市西青区にあるサムズクラブ。(2024年8月25日撮影、天津=新華社配信)
【新華社ニューヨーク2月25日】米小売大手ウォルマートが中国での売り上げを大きく伸ばした。同社が20日に発表した2025年1月期の第4四半期(11~1月)と通期決算によると、第4四半期の中国での純売上高は固定レート換算で前年同期比27・7%増の51億ドル(1ドル=約150円)となり、前3四半期の伸び率16・2%、17・7%、17・0%を大きく上回った。
中国の今年の春節(旧正月)商戦が例年より早かったこともあり、第4四半期の中国での電子商取引(EC)売上高は34%増と前3四半期の伸び率23%、23%、25%より高かった。ウォルマートは、過去1年間、中国で会員制スーパーマーケット「サムズクラブ」を新規に6店舗出店した。
通年の純売上高は5%増の6745億3800万ドルで、26年1月期については、業績の伸びが鈍化して純売上高は3~4%増となるほか、調整後利益も3・5~5・5%増と前年の9・7%増を下回ると予想した。
レイニー最高財務責任者(CFO)は、今後の業績見通しに米国の新たな関税政策の影響は含まれていないと説明。例年同様、マクロレベルで依然多くの不確実性があると指摘した。